一人暮らしとペット猫

動物好きな人が、動物を飼えば、家族以上に愛情を注ぎます。父も例外でなく、猫可愛がりならぬ、大猫可愛がりをしております。産まれた赤ちゃんに対し、目の中に入れても痛くないと言いますが、父は、子供よりも、猫が大事なように思うくらいの愛情の注ぎ方です。
父の家の近くに捨てられていた子猫で、捨てられていた時は、まだ寒い3月の寒空の下、2匹がダンボールに入れられておりましたが、まだ産まれて2週間も経っていなかったとの事でした。2匹のうち、1匹がかなり弱っておりましたので、すぐ動物病院に連れて行きましたが、体温が冷え切っており、産まれたばかりの子猫には厳しかったようで、息を引き取ったそうです父は、残った1匹を飼う事に決め、その病院の先生から、飼い方の秘訣、えさのやり方、トイレのしつけの仕方など、猫との生活の注意点を教えてもらい、猫を病院に連れて来るための猫キャリーから、えさ、トイレセットを買い込み、自宅に戻ってきたのでした。
小さい頃に寒空の下に居たせいか、残った子猫も、慢性鼻炎になり、度々、動物病院へ連れて行く事になり、猫キャリーが大いに役に立つ事となったのです。その子猫が、1歳を過ぎる頃には、きちんと避妊手術を受けさせ、1匹では寂しいだろうと、馴染みになった動物病院の先生にお願いし、雌猫の子猫をもらえるように手配をしてもらい、現在、2匹の雌猫と仲良く暮らしております。猫も、可愛がってくれる人が分かるのか、よく父に懐いており、猫特有の甘えるしぐさを見かけます。それに、雌猫は大人しいのか、大人しい性格の猫なのかは不明ですが、一日中、決められた場所で、のんびりと眠っており、そう悪い事も、外出もしないのです。そんなこんなで、65歳を過ぎての、父の初めての子猫との生活も、8年が過ぎました。猫のしつけも満足にできているとは思えませんが、一人暮らしの生活に突然やってきた猫に、愛着が湧き、どこに行くのも一緒で、猫の果たす精神的役割は、家族が思うよりも、大きいように見受けられます。
父は、定年退職後、有り余るほどあるヒマな時間が、その子猫のおかげで、乱れていた生活サイクルが見直され、生きる張り合いができ、活発になったように感じます。年齢がいけば、家族と暮らしていても、どこかしら、寂しく感じる事が多いと聞きます。そんな父の気持ちに気づかない不甲斐ない娘で申し訳なかったのですが、飛び込んできた2匹の猫が、父の一人暮らしの寂しさを埋めてくれ、生きる張り合いを作ってくれたペットたちに、感謝しなければならないと思います。

初詣の意味と諸説、お参りのしかた、喪中の初詣などの初詣の知識です。